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逆ギレさんとみちのくの虫

山形で本業を忘れて虫採りをする大学生のブログ。いろんな虫に中途半端に足を突っ込んでいます。

台湾採集旅行記2016.9(前編)

 

※虫の名前など間違いだらけだと思います。順次情報を差し替えます。ぜひご指摘・ご教授お願いします。

 

私、雪山、キキヤミの大学の同期三人で去年の夏休みを利用して台湾に行ってきたことを今更ながらまとめます。ちなみに、二人は虫屋ではありません。私はチョウ、雪山は主に(ムチムチした)幼虫、キキヤミはセミを主軸にいろいろとミーハーに楽しんじゃおう!というちゃらんぽらんパーティです。採集するつもりがあるのは私だけなので取り分を争わなくていい理想的なメンバーです。

 

8/30

それぞれ山形、新潟、千葉から(私が夜行バスを乗り逃がして次の乗車地まで新幹線で追いかける等あったものの)大阪の関西国際空港にて合流。レンタルルーターを借りて空港内の休憩スペースでスマホを充電しながら仮眠をとります。私は夜行バスで大阪へ向かったので午前中のうちに着き、お金も使いたくなかったので16時間近く空港内でダラダラしてました(とてもしんどかった)。

 

8/31

02:30発のバニラエア国際線で桃園(タオユェン)国際空港へ。フライトは二時間ほどで、現地時間の04:30には到着しました。バニラエアの往復1万5千円ほどの航空券を使いましたが快適でした。全員が初海外なのでドキドキしながら入国審査。一番不安だった会話もほぼなくあっさり入国。空港で日本円からNTDに換金して(こっちでやったほうがお得)、待合室でバスの発車時刻になるまで仮眠をとりました。

 

バスで桃園から台北へ向かいます。日本では考えられないほどバスの運転が荒い(笑)どんどん元気に加速していきます。心配になって周りを見ると、周りの車も同じようなとばし方をしていました。道路に書いてある速度は誰も守っていないようです。車間距離も近い。台湾の交通事情を知らないまま、出発前はレンタカーを借りようなどと考えていましたが(大学の教授に相談したら絶対に借りるなと言われた)、借りなくて本当に命拾いしたなぁと思います。

 

 

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台北駅周辺。当たり前だけど中国語の表記ばかりで三人でテンションが上がる(笑)

 

台北から電車で向かう最初の目的地は台湾の真ん中よりちょっと北西あたりの苗栗(ミャオリー)にあるA(詳細な地名を露骨にネットにあげるのは私のポリシーに反するので伏字)という地区です。台湾の採集情報を事前にネットで調べていたら、ものすごく詳しく地図上でのポイントまで載せているサイトさんがあり、その採集ポイントの一つとしてAも載っています。そんなにピンポイントで載せたらこのサイトを参考に台湾で採集しようとしている人たちがみんなそこに行ってしまって、もしかしたら現地に方々の迷惑になることもあるんじゃなかろうか…とかいろいろ考えて、そのサイトで取り扱っているポイントやルートをそのままでは使わずに、そこからは少し離れた林道や山に入って良さそうな環境を探そうと決めました。

 

街中で見たクワっぽい葉。攻撃力が普段見るやつより高そう。

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乗り換え途中の駅のホームで見たカメムシの死骸とそれに集るアリ。

 

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順調に乗り換えて11時にはA駅に着きました。Aはのどかな田舎町で、観光に来る人もあまりいない感じがしました。周りは大きめの道路沿いに住宅が広がっていますが、15分も歩けばすぐに採集にも良さそうな林にぶち当たります。期待を膨らませて民宿にチェックイン。朝食付きで一泊3060円ほど。可愛いし非常に清潔で快適です。

 

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荷物を預けて採集に繰り出します。

事前にGoogle mapの航空写真で目をつけていた林道に入ると、もう何もかもが楽しい!!目に入るものすべてが真新しく、名前も知らないきれいなトンボが目の前を横切っていったり、水路には毒々しいピンク色の卵?(おそらく貝のもの)がビッシリついていたり、大きなアガマが日向ぼっこしていたりと、一瞬で台湾に魅了されてしまいました。

 

道路上でのんびりしていたアガマ。体長は40cmくらい。

 

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パタパタパタパタ!!と大きな音を立てて飛び跳ねるバッタをネットインしてみると、とんでもなくデカい!!

 

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後翅もピンク色でとてもきれい…タイワンツチイナゴです。

 

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染めあげたように真っ赤なトンボ!翅脈が真っ赤でベースは黒です。

 

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草原をオナシアゲハが飛んでいましたが、そこそこの距離と、(勉強不足により)低くとも何がいるか分からない藪の中を駆け回る度胸が無かったので草原の縁で涎を垂らしながら「こっちにこい!!」と念じるのみでした。

道沿いに歩いているとタテハっぽいマッチョな飛び方をする蝶がやってきたのですかさずネットイン。リュウキュウムラサキです。ピカッと後翅の紫が反射したのが鮮烈でテンションが上がります。

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更にクロアゲハ。なんか違和感があるけれどその違和感が何なのか分からないまま山形に帰って、展翅してから台湾のクロアゲハには尾状突起がないことに気が付きました(笑)

 

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ツマムラサキマダラ。この、目に鮮烈なブルーはリュウキュウムラサキと同じく構造色で、角度によっては真っ黒になります。飛翔しながら翅が煌めく幻想的な姿が、今でも目の奥に焼き付いています。

 

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他にもリュウキュウアサギマダラツマムラサキマダラ、アオスジアゲハ、イシガケチョウ、カラスアゲハなんかに歓声を上げながら林道を進んでいくと、結構な速さで我々を追い抜いて飛んで行った格式高い青い蝶…

リュックを下して二人に何も告げないまま虫網片手に全力疾走しました。

 

ネットインした瞬間、網をくるっと回してチョウを閉じ込め五体投地しました。

 

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やったああああ!!!!夢にまで見たミカドアゲハ初採集です。

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 虫屋になる前からずーっと憧れ続けたチョウなので喜びもひとしおでした。この裏翅に対して表翅の引き込まれるような心地よいブルー…もうメロメロです。

 

そこらへんにいるクモだって手のひらくらいあっていちいち最高にカッチョイイ!!

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このシジミチョウも大変愛らしくて良い…。(追記2017/1/28:タイワンクロボシシジミではないかと教えていただきました!)

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林にはセミの鳴き声が響き渡るのに、「ビーーーッ」という電子音っぽい鳴き声でコレジャナイ感に頭が混乱しました。あと、ヒルガオっぽい植物にたくさんついていた最高にかっこいい大きなハムシ。大黑星龜金花蟲というらしい。

 

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夜も少し歩いてみようということになったので日が傾き始めたあたりで一度撤退。宿に戻りました。

宿はにこやかな若い男性がオーナーさんで、拙い英語を頑張って聞き取っていただきました(笑)オーナーさんだけでなく、台湾の方々は優しくて英語が堪能な人も多くたくさん助けていただきました。「エクスキューズミー?」と頑張って英語で聞くも我々よりはるかにちゃんとした英語で答えてもらえるので、こちらから英語で話しかけておきながら十分には返せなくて恥ずかしかったです。オーナーさんおすすめの近くのご飯屋さんへ送ってもらって、注文までしていただけました。それぞれみんな同じ炒飯をお願いして、出てきた炒飯がこちら。

 

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謎の日本語「だいこん」(笑)

本っ当に美味しくて、皆ぺろりとたいらげました。一皿約60元(180円)。台湾は日本よりも物価が安いので本当に助かります。お店のおばちゃんは英語は通じないらしくジェスチャーと指さしでお会計をし、拙く「ハオチー(美味しい)」と伝えたら笑ってくれました。

 

そのまま宿に戻らず探索へ。近辺で良い外灯があればと思っていたのですが、Aではオレンジ色の(おそらく)ナトリウム灯がものすごく多いです。私の住む山形市よりもはるかに多くの外灯が設置されています。飛行機で桃園の上を飛んだ時も、道沿いにオレンジ色の光が高い密度で見えましたが、道沿いに延々と設置してあるような印象です。

簡単に言うと、灯下巡りにはものすごく不向きです。光は一定だし、いくら周辺の環境が良くてもこれだけ外灯が多いと虫が散ってしまう…。ちょっとだけ残念に思いながら、昼に下調べした道を外灯沿いに歩いていきます。それでもいろいろな生き物を観察することが出来ました。

 

サソリモドキ。こんなにかっこいい生き物が、ものすごく平凡にいてしまう…。最初はかっこよさに大騒ぎしていたのに終いにはザコ認定になってしまいました。

 

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タカサゴクマゼミ。昼に鳴いていたのはおそらくコイツ。昼にあれだけの個体数もいたことだし、おそらく羽化のピークは過ぎているようで、成虫と抜け殻ばかりで羽化途中の個体は見つけられませんでした。

 

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ヤモリの幼体。口に含みたいくらいキュート!

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帰りに白黒シマシマのとんでもなくきれいなヘビを見かけて、特に私とキキヤミはミーハーにヘビが好きなのでそのヘビを追いかけたのですが、写真を撮る前に藪の中へ姿を消してしまいました。このことをツイッターに書いたら、バイカダかアマガサヘビではないか?というコメントをいただき、調べてみるとおそらくはアマガサ。とても美人なヘビですが、その毒は致死率が非常に高く、わりとシャレにならないやつだったのだと知り冷や汗をかきました。昼ですっかり気が緩み、夜はサンダルで探索していたので万が一の事態にならなくて本当によかったと思います。

(これを読んだ方には、海外遠征前は注意すべき生き物とその対処を十分に調べてから臨むことを強くお勧めします。以前、沖縄に行った時もアフリカマイマイを素手で触って手を洗わずにご飯を食べる等していたため、あれから本当に何一つ進歩していないなぁとちょっと反省しました。神様いつもありがとう。)

 

一応知らない土地だということで、早めの23時前には宿に戻りました。(大事をとるならもっと早めに戻った方が良いと、今更ながら思います。)

 

9/1

昨晩はシャワーを浴びてから採集品と荷物の整理なんかもして就寝が遅くなり、朝は八時過ぎと遅めの起床。宿で出してもらった朝食のサンドイッチとフルーツ。これがまた美味しい!

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今日は昨日とは反対側にあるちょっとした丘陵の方へ行ってみようと決めて、コンビニでご飯を買い、暑い日差しの中ダラダラとアスファルトを登っていきます。

途中で見かけたタイワンヒラタの死骸。ありがたく持って帰ります。なぜかすぐ近くでもう一頭死骸を拾いました。

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これも道中見かけたカッコイイびすとんの死骸。ツイッターのフォロワーさんに教えていただいた台湾産の蛾を取り扱うサイトによると淡黃突峰尺蛾というようです。

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昨日見た真っ赤なトンボにそっくりな美しい琥珀色のトンボ。これもフォロワーさんから赤い奴の女の子なのだと教えていただきました。ここら辺は翅脈を見ないと同定が難しいらしいです(似たやつが三種くらいいる)。色残しも難しいのでトンボはスマホでテキトーに撮って遊んだだけなので種名までは分かりません。次の課題ということで。

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一時間くらいでその丘の一番上あたりに着きました。(キキヤミのもやし通り越して骨っ子な体力に合わせて歩いてるので普通なら40分くらい?)途中もクロテンシロチョウやキチョウの仲間なんかが多く、非常に楽しかったです。1.5mくらいの茶色いヘビも見かけましたが、学習したのでそっと見守りました。

 

行き止まりは宗教か武道の集会所のような場所になっていました。少し開けた林があり、ここで採集させてもらいたいなーと考えていると、ちょうどその施設の関係者らしい若い男女が車でやってきました。

とりあえずこちらからにこにこしながら「ニーハオ!」と話しかけて、むこうが中国語で何か話しかけてくれますがさっぱり分かりません。「Sorry, I can’t speak Chinese. We are from Japan, our purpose is finding insects and make a specimens. Can we catch insects here?」と、中学生にすら笑われそうな英語で話しかけます。男性の方に一応意味は伝わったらしく、笑いながら中国語で女性と何かを話し「 … OK! OK!」と返してくれました。

許可が取れたので私は林床の方でブンブンと網を振り回し、雪山はスケッチ、キキヤミは路上でくたばっていました。

 

一か所だけぽっかりと空間があいたような場所で、下の方では見られなかったウスムラサキシロチョウ?やウスキシロチョウが縄張りの張り合いと追いかけっこをしています。二度ほどツマベニチョウも来ましたが、速さと高さに手が出ませんでした。

 

ウスキシロチョウの♀?パールのような煌めきにため息が出ます。

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林をボーっと眺めていると、とんでもなく艶やかな明るいターコイズを身に纏ったアゲハが、目の前を横切っていきました。あまりの神々しさに心臓がひっくり返りそうなほどドキドキし、全身の毛穴から汗が噴き出てきました。

今のが生きているチョウなのか???あんな神々しいものを私が採ってもいいものか????と、よく分からない混乱と畏怖の感覚に陥り2、3度そのチョウが目の前を過ぎていくのを見送りました。ようやく網を握る手に感覚が戻り、やってくるのをひたすら待ちました。

 

この時の感動は一生忘れられないのだと思います。

 

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翅全体に散りばめられたエメラルド。神々しいまでに美しい、青い帯。

よくわからない奇声をあげながら雪山とキキヤミの元に駆けていったのですが、指でチョウの胸部を摘まんでからの記憶があいまいでよく覚えていません。三角紙に入れた後で、尋常じゃない手汗によって指先にくっついた鱗粉がもったいなくて舐めとると、柑橘系の香りがしました。その後数分の記憶はトんでいますが、ルリモンアゲハ台湾亜種、初採集です。

 

その後もルリモンアゲハやシロチョウの追加を狙いつつ、三人で決めた正午まで頂上で粘りました。

 

元気に網を振り回したせいでストライクしてしまったクロアゲハ。もちろんお持ち帰りしました。ごめんね。

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ナガサキアゲハのオス。台湾のナガサキ♂は銀箔の砂子のようなキラキラの後翅が眩しい。

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必要以上に怯えて威嚇してきた猫。かわいい。

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下りきったところで、朝に目を付けた平地の林道に入ります。

すると、畑近くの柑橘系らしき植物にオナシアゲハが来ていました。が、一瞬で飛び去りました。蝶道になっているようだったので、二人に頼み込んで昼の良い時間を30分も待たせてもらい、ようやくネットイン。

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昨日見送るしかできなかったこともあり、本当にうれしくて地面に体を投げ出しました。(マナー違反)

上品なレモンイエローや大胆な模様の入り方も美しくて本当にいい蝶です。平地の、わりと住宅地側に多いイメージでした。人前では網をなるべくしまっていたのでオナシアゲハはこの一頭しか採れませんでした…という言い訳…。

 

道を進んでいくと、ランタナの咲き乱れる場所に出ました。カラスアゲハやクロアゲハ、ナガサキアゲハリュウキュウアサギ、ルリマダラ、ツマムラサキマダラ、タイワンモンキアゲハ、アオスジアゲハに混じってルリモンアゲハも時々飛んできました。

 

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頂上で採ったものと比べて、斑紋の発達がやや弱い…。でも好き…。

 

ここらへんで日が傾いてきたのでぼちぼち道を引き返すことに。

シロオビヒカゲや

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シロスジマダラっぽい味わい深いチョウも採集。

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宿に戻るころには暗くなり、荷物を置いてから晩御飯を食べに出かけました。

この日入ったのはお粥屋さん。気さくなおじちゃんとおばちゃんがやっていて、中国語を誰も話せなかったので三人別々のお粥をジェスチャーオノマトペのみで注文(笑)うまくいきました。 

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一皿65元(200円)ほどだったかな?これが本当に美味い。台湾で食べたものの中で一番恋しいのがこのお粥です。ピータン(アヒルの卵)やよくわからない独特のトッピング。ベースも鳥、豚?、牛から選べて、それぞれのお粥をシェアしながらたいらげました。最高でした。

台湾で中国語は「ニーハオ」と「シェィシェ」、「ハオチー」だけ知っていれば何とかなる感じがしてきました。

スーパーでビールを買い、宿に戻ってから三人で少しお酒を飲みました。

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採集品の一部。普段ハチは採らないのに、台湾のハチは色や模様が美しくてついつい採ってしまいました。

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9/2

キキヤミより先に私と雪山が起きたので、私は初日に行った林道でチョウの追加を狙ってヒメアサギマダラなどそこそこの成果をあげました。雪山は街中を散策してきた模様。朝ご飯を食べに戻り今日の相談。骨っ子キキヤミはすでに疲れがたまってバテ気味だったので午前中は休み、私は雪山と目星をつけていた山を歩きたかったので昼に宿の近くでご飯を食べる約束をして別行動。

登山道まで行くと、なんと昆虫や動植物の採集を禁止する看板が(笑)もちろんさっさと引き返します。登山道の入り口に何かの施設があり、我々に気づかずにすぐ近くで盛大に爆竹を鳴らし始めました。めちゃくちゃ怖い。台湾の人たちみんな爆竹が生活に根付きすぎです。

 

正午より前には戻り、キキヤミの希望で比較的しっかりしたレストランへ。このあたりだとややお値段が張るようでしたが日本の普通のレストランと大体同じような金銭感覚でした。出された料理はとても美味しかったものの、私個人の好みとしては露店っぽいところで安くて美味しいものを食べる方が満足度が高いなぁと思いました。そこらへんの価値観は人それぞれです。

 

食べ終わってから私は昨日の林道の続き、二人は観光と散策に出かけました。

 

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台湾のハンミョウ、青い!!

 

林道の奥には植林が広がっていて、その木の幹には山繭っぽい薄銀色の繭がベタベタと貼りついていました。樹を含めて絵合わせしたところ、テグスサン(楓蚕)で間違いなさそうです。成虫は冬に出てくるそうなので今の時期(9月)は見られません。残念。

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いろんなチョウの追加を狙いつつ、道を歩いているとブワっと目に飛び込んできた大きな白い影。心臓がひっくり返りそうになりながら、気が付くとネットインしていました。ナガサキアゲハ有尾型♀です!!めっちゃぼろいけど最高に嬉しい!!!実は今回の明確な狙いの一つでした。

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沖縄でどうしても白い♀が欲しかったのに、採れずじまいだった雪辱を台湾で果たすことが出来ました。感無量です。細やかに白の広がった翅が美しい…。

 

時折、雨がざっと降ってきたりもしましたがあまり気にせず進みます。

 

吸水するシロスジマダラ。調べてみたらもうちょい白が発達する個体もいるよう。 

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林道の奥の方では明るく開けた場所があり、アカタテハルリタテハツマムラサキマダラとシロチョウの仲間が飛んでいました。

 

そして個人的にかなり琴線に触れたメスシロキチョウの♂。

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フワーッと白い花にやってきたところをすかさずネットインしました。もう美人すぎて鼻血出そう。

 

 

フラフラ歩き回っていたらかなり日が落ちて、慌てて道を引き返しました。薄暗くてよく見えない中を、何かタテハチョウっぽい羽ばたきが聞こえてきました。2,3頭がバトっているようです。私は鳥目なので見えないけど。

音を頼りに気合でスイープし続けてたら、入りました(笑)

 

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(追記2017/1/28:ソンダイカコノハワモン Dischophora sondaica tulliana だと教えていただきました。最近台湾に侵入した蝶で、与那国島でも目撃記録が一例だけあるそうです。)

 

この時の「勝った」感が尋常じゃなくて、写真も興奮でよく見ずに撮って、こんなブレッブレのが一枚しか残っていません。アドレナリンドバドバです。(加工して見やすくしています)

 

宿に戻ると、今日から数日間A地区のお祭り?のようでメインストリートの奥の方で出店がたくさん出ているとオーナーさんが教えてくれました。

雪山・キキヤミと合流して様々な出店を楽しみました。

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地瓜球という芋?を使ったスナックを売っていたお兄ちゃんに「こんなに英語ができないのに三人でだけで来たの?虫の為に??クレイジー…」とか英語で散々煽られたので「やがしめでや(秋田弁で黙ってろの意味)」と相手には分からない言語で煽り返しておきました。

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二人と今日の成果報告をしていたら、二人が散策して見つけたという壁画の写真を見せてくれました。

 

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い、いるのか・・・?ヤツが・・・・!!?

 

 

明日の昼にはA地区を出て、二人の強い希望でもある九份へ向かいます。

採集品の整理をしてこの日は早々に寝ました。