鮭川村のギフとヒメ
マイマイカブリについてまとめ終えていませんが、良い時期になってしまったので最近のことをザーッとまとめておきたいと思います。
今年は4月下旬あたりから調査のお手伝いをさせていただいて、通算二週間以上キキヤミと一緒に鮭川村に出掛けていました。
鮭川は素晴らしい場所で、人の暮らしと昆虫との重なりがいつまでも互いに邪魔をしないような形で続いていけたらいいのにな、と思います。
2016.4.25 鮭川村
トウゴクサイシンに産卵するヒメギフチョウ。
2016.4.25 鮭川村
翅を広げるヒメギフチョウ。前の写真と同一個体。ふわふわ。
2016.4.25 鮭川村
ギフチョウ。少し休んでまた飛んでいった。
2016.4.26 鮭川村
2016.4.30 鮭川村
民家の裏手に生えるトウゴクサイシン。きちんと草刈りがされている証拠。
2016.5.6 鮭川村
アズマヒキガエルと最高のトゥルトゥル卵。アズマは赤でニホンは黄だと勘違いしていましたが色の差は単純に雌雄の差のようです。
2016.5.6 鮭川村
スゲハムシ。奴らの何もかもが好き過ぎて辛い。
2016.5.8 鮭川村
ギフの卵を吸うダニ。吸ったからにはきちんと生きてきちんと死んでほしい…。卵が白いのはダニによって食事済みということ。
2016.5.30 鮭川村
ギフの幼虫。サイシンを上から見て、食痕が特徴的なので見つけやすい。
2016.5.30 鮭川村
こちらもたぶんギフ。わらわらしていて可愛い。
2016.5.30 鮭川村
黒化型のウスバシロ。ここは変異に富んでいて、目が幸せだった。
2015.5.30 鮭川村
黒化型のウスバシロを掌に乗せるとこんな感じ。かなり透けていて美しい。
2015.5.30 鮭川村
何気なくリュックを下ろしたら首のすぐ後ろにいたようちう。オビカレハかな?びっくりしたけれど調べたら無毒らしい。カレハガには刺す幼虫が多いという雑なイメージしか無かったので現地ではノータッチ。次に会ったら触らせてもらおう。
2016.6.6 鮭川村
ヒメギフチョウの幼虫。5/30と同じ場所のもの。すくすく育っていた。
2016.6.6 鮭川村
ヒメウラナミジャノメ。人を惑わすような飛び方をする蝶だと常々思う。惑わされるのは私だけかもしれないけれど。
これは自省も含む常識的な話ですが、鮭川に限らず人の土地や人の近くでの採集及び観察、撮影は現地の方々の心境やマナーを考えて行動するべきだと思います。「調査と称して自分はズカズカ上がり込むのに人の事はdisるのか」などと言われそうですが、私自身も今回はかなり慎重に行動しました。正直、今までそこまで考えて行動する余裕が無かったのですが、このように長期的に一つの場所や人と関わることで、今までの私の行いがいかに配慮に欠いていたか考えさせられる機会になりました。
鮭川村自体がギフチョウ・ヒメギフチョウ(採集禁止)をシンボルにして村のPRをしているので撮影や観察で鮭川村を訪れるのは良いのだと思いますが、一人一人がその際のマナーをきちんと弁えた行動をすべきだと思います。虫好きの一人でも多くの人が、現地の方々と良い関係(コミュニケーションを直接とらずとも)を築いていけたら良いのになーとか思います。以上蛇足な独り言でした。
ド派手に脱輪したり事故ったり網を折ったりしながら奔走しましたが、ある程度きちんとしたデータが集まってよかったです。
<追記>